前回の投稿では、落合陽一氏の日本再興戦略を読み、自分の核(コア)をもつことについて書いた。

では、コアをもつということについてもう少し考えてみたい。
コアをもつということは、自分の将来をかたち創るいわばエンジンを製作することである。エンジンをつくるためには資本投下が必要になる。資本を投下すること、すなわち投資である。
投資とは、自らリスクをとって将来に期待すること。つまり、何らかのリスクをとって自分のコアをつくり、将来のリターンに期待することである。
リターンの種類は人それぞれ。金銭的なリターン(儲かる)、社会的なリターン(認知される・仲間とつながる)、人的なリターン(スキルアップ)などがある。
投下できる資本は、主には自分のお金と時間だろう。他のことに使おうと思えば使えるお金と時間を、コアづくりに投下することはリスクをともなう。リターンが得られる場合があれば、リターンがない場合もある。これがリスクの考え方だ。投下資本に対して結果のボラティリティ(プラスとマイナスの変動)がある。
リスクを取って、将来の自分のコアをつくる。コアをつくって将来のリターンに期待する。
投下資本である時間について思い出されるのは、ニュートンが大学の休校中に万有引力の法則に気づいた話だ。創造的休暇とも言われる。ニュートンが通う大学が休校になったことで、考える時間や試す時間が増え、当該法則にたどり着いたという話である。
時間は誰にも等しく1日24時間であるのに、その尺度は人によって大きく変わる。日々考える間もないほど忙しく過ごすことで幸せを感じることもある。一方で、ゆっくりと過ごすことで感じる幸せもある。
いまは特に、コロナ禍により移動や人と合う時間が減り、その時間をいかに使うかが問われる。創造的な休暇として時間を使えるならば良いタイミングなのかもしれない。将来のために一旦立ち止まり、考え、将来のをつくる時間も必要ではないだろうか。
有限な資本であるお金と時間をつかい自分のコアをつくる。
コアをつくるとは投資することである。