学び

書く・話すアウトプット中心の英会話勉強法

 

英語で自己紹介がやっとできるかできないかくらいのスペックから、
海外出張でネイティブとの会話で冗談が言える程度まで英会話できるようになった学習方法を紹介します。

英会話の勉強を開始したときのスペック

 

  • かろうじて自己紹介ができたレベルです。
    • 私「Nice to meet you. My name is ○○.」
    • 相手「Glad to meet you.」ここで会話が終わる、といった状態でした。
    • 実際は、このやりとりだけでもぎこちなさを感じていました。
  • 英語の勉強は中学3年間+高校3年間+大学4年間の計10年間してきました。
  • 海外在住経験なし、海外出張2回程度です。

英会話の勉強を1年6ヶ月続けたときのスペック

 

  • 海外出張で、初めて会ったネイティブとの雑談からビジネスまで会話ができるようになりました。例えば、海外のサービス会社を訪問したときの会話。
    • 私「It’s my great pleasure to meet you today. I’m ○○,  just call me △△.」
    • 相手「Glad to meet you.」
    • 私「I found the high voltage sign in front of your office. I have never thought of that you need a high voltage, because you are service company. Do you make something dangerous products secretly?」
    • 相手「Hahaha. No, we don’t. We just bought this office building from the previous owner who used to make some electric parts.」
    • 私「I’m just kidding. I got it. I know that you need a huge space enough to adopt to rapid expansion of your company.」
    • 相手「Exactly.」
  • 会話の出だしで冗談が言えるくらいまでになりました。

社会人が英会話を学習するうえで重要だと思うこと

 

1年6ヶ月、英会話を勉強して分かった、社会人が英会話を学習するうえで大切なこと。

それは徹底的にアウトプットすることです。

具体的に言うと、

”書く”

”話す”

の2つです。

中学から英語を学んでいる社会人は、基礎的な文法や単語は頭の中に入っているハズです。

そこで、いかにその英語引き出しから違和感なく言葉を引き出せるかがポイントです。

インプットから入らないほうが良いです。

アウトプットするために、足りないものが見つかってインプットする、

アウトプット→インプットという優先順位で学ぶことが重要です。

では、具体的な勉強方法についてご紹介します。

 

英会話の勉強でやってきたこと4つ

 

トーストマスターズに入会してスピーチを続けた

 

これ、効果絶大でした。

今振り返っても、アウトプットの中でも相当ハードな学習方法だと思います。

英語Onlyのトーストマスターズクラブ2つに入会して、英語スピーチを続けました。

トーストマスターズでは、

  • 800語程度の10分スピーチの原稿を書き、
  • 書いたスピーチ原稿を音読で暗記して、
  • 数十人のメンバーの前で超絶緊張しながらスピーチをして、
  • メンバーからスピーチのフィードバックを英語でしてもらう

ことを繰り返します。

トーストマスターズのスピーチ学習効果は、

  1. スピーチ原稿を書く過程で単語や言い回しを調べたり、文法を正すことができる、
  2. スピーチ原稿を暗記する過程で調べた単語や言い回しを完全暗記して自分のものにできる、
  3. 大勢の前で英語を話すことで度胸がつく(英語を話すことに抵抗感がなくなる)

です。

英語学習開始時点の自分のスペックからは想像を絶するレベルの高さに思えますが、

これ以上効果のある英語学習は無いのではないか、

と思えるくらい、徹底的にアウトプットできる機会を得られます。

 

トーストマスターズとは国際的な非営利団体で、パブリックスピーチとリーダーシップを学ぶ組織です。

英語を学ぶ組織ではありませんので、 英会話教室とは一線を画しています。

 

 

トーストマスターズの特徴

  • 数十人のクラブメンバーの前で10分弱の英語スピーチをする
  • 会議はすべて英語*で行われる(参加者は全員英語を話す)
  • 司会やスピーチ評価もすべて英語でおこなう
  • 会議参加者は多国籍
  • 先生はいない。参加者同士で学び合う

*トーストマスターズは様々な言語のクラブがあり、英語のクラブに所属した場合は英語のみで会議が進行されます。

私の英会話力はほぼトーストマスターズで身につけたといっても過言ではないくらい、成長させてもらいました。

 

Bizmatesで毎日25分の英会話を続けた

 

元気な日も、飲み会があった日も、疲れて帰ってきた日も、毎日25分間のオンライン英会話を続けました。

これまでに計396レッスン。あと4レッスンで400!

 

 

Bizmatesではおもに、

  1. ビジネス英会話の言い回しを覚える
    挨拶、事業内容、事業環境の説明、グラフの説明ほか
  2. 雑談に慣れる(受講者さえ良ければ25分すべてを雑談で使うことも可能)
  3. トーストマスターズのスピーチ原稿をレビューしてもらう

という使い方をしてきました。

相手のいる対話なので、冗談で相手を笑わせたいと思ったり、逆に質問されたことに対して丁寧に答えたいと思うようになります。

英語の言い回しを増やし、かつ文法を正してもらうことができます。

Bimatesはビジネスに特化したSkype活用のオンライン英会話です。

 

Duo3.0を毎日声に出して読んだ

 

英語学習の定番教科書でもあるDuo3.0の音読を毎日続けました。

日常で使える表現が多く掲載されているDuoの文章を覚え、自分の引き出しにしました。

1日5セクション、60個程度の文章を日課として音読しました。

あくまでアウトプットをしたかったので音読にこだわってやってきました。

 

Duoの効果は、

  1. 英語の引き出しを増やせる
  2. 短時間で英語のアウトプットができる
  3. ルーティンで続けられて英語発声のリズムが作れる

です。

 

音読の実績を表紙のページに書き込んできました

 

24の○まで来ていて、これは24周Duoを繰り返たことになります。

1周につき560個の英文があるので、560*24=13,440回読み込んだ計算になります。

 

DUO 3.0

DUO 3.0 / CD復習用

 

NHK World RADIO JAPANを移動中に聞き続けた

 

スマホアプリで海外向けのNHKニュースを、移動中に聞き続けました。

移動中のアウトプットは難しいので、英語耳を鍛える目的で聞き続けました。

NHKニュースなので、話題はなじみのある日本のテーマが多く、意味が聞き取りやすいです。

また、政治や経済などの英単語に強くなってきます。

簡単なところだと、

安倍晋三首相→Prime minister Shinzo Abe,

天皇陛下→Emperor Akihito,

二国間協議→Bilateral talks

あたりは頻出です。

 

App Store NHK WORLD RADIO JAPAN

 

英会話の学習にかけたお金(費用)

 

上記の英会話学習法にどれくらいのお金(実費)がかかるか計算してみました。

 

  • トーストマスターズ会費が月1,500円(6ヶ月ごとまとめて支払い)
  • Bizmates会費が月12,000円(毎日25分コース)
  • Duoが月0円(初めに書籍1,200円、音声CD-ROM1,200円の計2,400円を支払い)

以上で、計13,500円/月になります。

これを1年6ヶ月続けると、

13,500円×18ヶ月=243,000円

になります。

なお、トーストマスターズは非営利で講師がおらず、公共会議室を借りる費用をメンバーでシェアする程度ですの安価です。

英会話の学習にかけた時間

 

英会話の学習にどれくらいの時間をかけたか、計算してみました。

 

  • トーストマスターズにかけた時間
    • スピーチ制作と校正にかけた時間  1スピーチ6時間×2本=12時間/月
    • スピーチを覚える練習時間 1スピーチ10時間×2本=20時間/月
    • 会議に参加する時間 1回2時間×4回=8時間/月
    • 計40時間/月
  • Bizmatesにかけた時間
    • 予習と復習 15分/日
    • レッスン 25分/日
    • 40分×22日=15時間/月
  • Duoにかけた時間音読
    • 15分/日
    • 15分×30日=7.5時間/月
  • NHKニュースを聞いた時間
    • 30分/日
    • 30分×20日=10時間/月

 

以上、月間合計72.5時間

これを1年6ヶ月続けると、

72.5時間*18ヶ月=1,305時間

になります。

まとめ

 

以上の学習方法を1年6ヶ月繰り返してきた結果、海外出張で冗談を言える程度にまで英会話ができるようになりました。

24万円と1300時間は振り返ってみれば大きな数字ですが、1年6ヶ月英会話に集中してきたことで、重要な人的資産(スキルというアセット)を築けたと思います。