ツール

【2019年】海外RPAツールの一覧(特徴と導入事例)

 

RPA(Robotic Process Automation = ロボティック・プロセス・オートメーション)のツールについて、海外のツールをまとめました。各ツールの名称、特徴と導入事例(Case Studies)を調査、記載しています。

 

Kofax RPA

 

 

かつてKofax Kapowというプロダクト名だったものを、Kofax RPAと改名。グローバルで20,000社以上の顧客、650社以上のリセラー、1,600人以上の従業員。10社のグローバル銀行や9社のグローバル保険企業、4社の物流グローバル企業を顧客に持つ。

 

特徴

 

  • デザインツールであるKofax RPA Design Studioを使って業務処理を記述
  • Webサイト、データベース、PDFやExcelなどのコンテンツと連携可能
  • 管理者は制御、監視、実行を集中管理
  • 手動作業をキャプチャしてプロセス定義が可能
  • 人工知能を使って非構造化データを認識・学習
  • Google VisionやIBM Watsonと連携可能
  • 作成したロボットを他のロボットで再利用可能
  • ロボットのバージョン管理が可能
  • ロボットはSOAPもしくはREST、Java、.NETとして発行され、他のシステムから呼び出し可能
  • LDAP、Active Directoryと連携可能

 

導入事例

 

 

UiPath

 

 

2005年にルーマニアのブカレストにある、小さなアパートメントで起業。自動化ライブラリの製造に焦点。働きたい会社を作る、ことがゴール。2012年にRPAの可能性を見出し、2013年にプロダクトをリリース。20万人以上の開発者コミュニティ、2,500のグローバルパートナーが多数のロボットを開発。

 

特徴

 

  • UiPath Studioで業務処理をUIから定義。ドラッグアンドドロップで定義でき、コードを書く必要はない。視覚的なデバッガーもついておりトラブルシューティングが可能。日本語、フランス語、ドイツ語で利用可。
  • より細かなワークフローを作成するために、VB.NETやPython、Javascript、Powershell、Javaで記述可能
  • ユーザーの手動処理を読み込み自動ワークフローとして定義。デスクトップアプリやWebアプリ、Citrix環境、エミュレータなどの読み取りが可能
  • 一度定義した自動ワークフローはチームメンバー間で再利用可能
  • ABBYY社のOCR、IBM Watson、Stanford NLP、GoogleやMicrosoftの機械学習ライブラリと連携
  • UiPath Orchestratorでロボットを管理。デプロイ、監視、分析などが可能。Active Directoryと連携Microsoft Azure あるいはAmazon Cloud上にデプロイ
  • UiPath Robotsが自動ワークフローを実行。人を介した処理、人を介さない処理のどちらも実行可能

 

導入事例

 

 

AUTOMATION ANYWHERE

 

 

会社のビジョンは、人間からロボットを引っ張り出す。人間をルーチンワークや単純作業から解放し、より高い優先順位の問題解決ができ、知的で創造的な仕事に時間を使えるようにすること。世界に20の拠点を持ち、1,600人以上の従業員、15年間のキャリア、百万以上のボット稼働が実績。本社はアメリカSan Jose。

 

特徴

 

  • Bots Creatorを使って、視覚的に業務プロセスを定義。定義したプログラムをBotsと呼ぶ。BotsはBot Runnerを介して実行
  • Control Roomを使って、Botsの実行、監視、分析が可能
  • CyberArk(特権ID管理のセキュリティ製品)との統合
  • SSL、Kerberos、Mirosoft NTLM、SAML 2.0 for SSO、2段階認証など、各種認証システムと連携可能
  • Citrixなど仮想環境に対応
  • OCRツールであるABBYY、MODI、Google Tesseract、TOCRと連携
  • ダブルバイト文字サポート
  • REST APIのサポート

 

導入事例

 

 

blueprism

 

 

Blue Prismは、”2018-19 Ovum Decision Matrix (ODM) ”の RPA platforms部門でマーケットリーダーとして評価された。blueprismが大切にしている価値は、プロフェッショナル、尊敬、誠実、成功、権限委譲である。CEOはAlastair Bathgate。

 

特徴

 

  • ドラッグアンドドロップで業務処理を定義
  • インテリジェント画像認識によってシステムや色の変動を補正
  • Adaptive Positioning Technology により、画面上の位置に関係なくアプリケーションのコントロールとフィールドを自動化
  • 2 バイト文字セットのサポート
  • 多言語 UI(日本語対応)
  • Control Room により実行状況をモニタリング
  •  CyberArk 認定の認証情報管理
  • Tesseract OCR がインストール

 

導入事例

 

 

Pega Infinity

 

 

世界ではアジア、ヨーロッパ、北米で38の拠点をもつ。日本でも、みずほ銀行や東京海上日動、nisshaなどの企業が導入している。グローバルHQは、北米ケンブリッジ、EMEAバークシャー、インド、APACオーストラリアにもつ。200以上のグローバルパートナー、4,000人以上の従業員をもつ。ミッションは、世界がソフトウェアを作るプロセスを変えること。

 

特徴

 

  • Pega Robotic Automation Studioを使って、業務ワークフローと業務ルールを定義
  • Salesforce、SAP、EPIC、Boxのようなシステムと連携するためのコネクターを用意
  • APIを提供し既存システムからの接続が可能
  • Pega Robotic Automation Consoleを使って、業務の自動実行、監視を遂行

 

導入事例

 

  • Link Market Services(金融)
  • Unum(保険)

 

RPA Express

 

 

企業における複雑性を減らし、機会を開拓できるようにすることが会社の目的。アメリカニューヨークにHQをもち、北米やヨーロッパ、アジアに拠点。2012年にMax YankelevichとAndrew Volkovが創業。MITのラボ出身。2014年ごろにAI駆動型のボットソフトウェアを開発。その後、RPA Expressは世界ではじめて無料のRPA製品となる。

 

特徴

 

  • 画面の動きを記録して自動化処理を定義
  • Control Towerでbotの動きを監視
  • 組み込み済みのOCRで紙をデータ化
  • botはJavaベースのスクリプトでカスタマイズ可能
  • WorkFusion APIを使ってCitrixやOracle、SAPとポスト、送信、データの受信が可能

 

導入事例

 

  • SIX Financial Information(金融)
  • Standard Bank South Africa(金融)

 

NICE

 

 

「NICE」は技術革新を表現。3つの原理領域で活動。カスタマーエクスペリエンスの最大化、公共の安全強化、金融犯罪の回避と法令遵守の3つ。CEOはBarak Eilamで、1986年に創業。25,000人以上の顧客、1,700人のR&Dプロフェッショナル、6,500人の従業員、35の拠点をもつ。

 

特徴

 

  • Desktop Analyticsを使って、日常のPC操作を分析し、RPAで実行可能なプロセスを提示
  • 人間の介入や判断を一切必要としないRobotic Automationと、人間が意思決定に必要な情報を提示しアクションを必要とするDesktop Automation の双方に対応
  • robots control Roomを使い、ロボットの実行状況を監視可
  • OCRやチャットボット、機械学習技術との連携

 

導入事例

 

  • Asurion(サービス)
  • Unisys(IT)
  • Blue Cross of Idaho(保険)
  • TIM(通信)
  • Helpline(金融)
  • Banca Popolare di Sondrio (金融)
  • LIQ(サービス)