日記

投資信託をはじめるときに読んだ本

およそ3年前にはじめた投資信託。最初は投資信託が何であるかもわからない状態でした。投資というと怪しい、騙される、失敗して借金するというイメージが先行するかもしれません。自分もその傾向はありました。だから独学で勉強して知識を得て、真偽を確かめたうえで始めることにしました。

おもに書籍を参考に独学で情報を得て、長期、積立、分散、ポートフォリオ、リスク、リターン、ドルコスト平均法、アクティブ、インデックス(パッシブ)、信託報酬などの概念・意味を理解でき、手探りで3年間運用してきました。いまでは税制優遇のある積立NISAとiDeCoに加えて、枠外で投資信託を積立て運用しています。

なお、本業が最優先のため、運用には時間と手間を極力かけずに投資がしたい。そのため採用したのがインデックス投資。ただし、理解できないものを購入するのは嫌であるし目的を見失ってしまうので、勉強には時間をかけました。

そこで、インデックス投資をはじめるにあたって勉強させて頂いた本をいくつか紹介したいと思います。

お金は寝かせて増やしなさい

お金は寝かせて増やしなさい

一番はじめに読んだ一冊が、水瀬ケンイチさんの「お金は寝かせて増やしなさい」。投資信託について知識の無い状態から読み、投資の後押しをしてくれた本です。

一冊目がこの本である理由がいくつかあるのだが、1つ目の理由は著者が金融のプロ(機関投資家など)ではないという点(知識量はプロレベルかも)。ファンドマネージャーなどの機関投資家が投資の本を書くと、利害が一致するので素直に受け取れない場合があります。ある程度知識がついてきた後にプロの本を読むのは良いと思います。

2つ目は「寝かせて」に惹かれました。本業がある個人投資家がなるべく時間と手間をかけずに運用できるという点が魅力的だと思えました。実際に3年間運用してみてインデックス投資は手間と時間がかかりません。この本をきっかけにして「ウォール街のランダム・ウォーカー」を読むに至ります。

投資信託をはじめようか迷い、考えている人にはおすすめの一冊。

新・投資信託にだまされるな

新・投資信託にだまされるな! —買うべき投信、買ってはいけない投信

本を一冊読む程度では半信半疑。まだ騙されるのかもしれないと思い、2冊目にこの本を手にとりました。

ファイナンシャル・ジャーナリストという肩書をもつ竹川美奈子さんによる著書。手数料や具体的な商品の選択方法、ポートフォリオの考え方を参考にさせて頂きました。騙されるというのはわからないことによるものが大きい。仕組みが分かれば自分で判断できるようになります。

仕組みを理解したうえで投資しないという判断もできます。だから勉強が必要。なお、発刊から時間が経っているため内容がやや古くなっているが参考にさせて頂きました。

積み立て投資でお金を増やす

3冊目も初心者向けを選択。漫画を組み合わせながら短時間で読める本です。さすがに3冊目くらいになると、書いてある内容の差分が少なくなってきます。

つまりインデックス投資の知識の基本がだいたい理解できてくるのです。長期、積み立て、分散の意味を理解でき、安全資産の範囲で若い頃から長期で運用することが書かれています。

短時間で1冊分の知識を増やしたいために読んだ一冊。

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

4冊目は金融プロである経済評論家山崎元さんによる「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」。

金融プロではあるが、内容は初心者に向けた構成。具体的に買うべき投資信託が記載されるなど、内容は具体的、1冊目にこの本を読んでいたら買わなかったと思われますが、4冊目に出会ったこの本にかかれている投資信託は一部購入しました。

また、NISAとiDeCoの制度について記載されており、制度をうまく使いながら投資信託で運用できる方法を知るに至ります。実際に、その後積立NISAとiDeCoをはじめました。

ほったらかし投資術

全面改訂 ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書)

5冊目は山崎元さんと水瀬ケンイチさんのコラボによる「ほったらかし投資術」。ここまでくるともはや新しい知識との出会いは少なくなるが、ポートフォリオの組み方など、やや踏み込んだ内容になっているので学びはあります。

国内株式、外国株式、国内債券、外国債券の4つが主だった投資先になるのですが、これらの保有割合を自分で判断する必要があります。

少し知識がついてくると債券の保有について考える余裕がでてきます。債券を新規発行で買うのか、インデックスファンドで買うのか、など。水瀬さんは本書でインデックスファンドではなく国債変動10年を推奨しています。

個人的にはまだ債券をインデックスファンドで買うメリットがわかっておらず、水瀬さんと同じく新規発行の国債を10年変動で買うほうに同意します。ただし、近年はごく低金利のためクーポンが少なく債券の持ち方についてはもう少し勉強が必要かと。

ウォール街のランダム・ウォーカー

ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理 (日本経済新聞出版)

最後にバートン・マルキール著の「ウォール街のランダム・ウォーカー」を紹介。

1冊目に読んだ水瀬ケンイチさんが強く推奨する本。インデックス投資の総まとめとして読みました。なぜインデックス投資なのか、リスクとリターンについて、ドルコスト平均法の優位性など詳細に書かれています。

これまでの本と比べると難易度が上がりますが、情報量が格段に多い。

複数回読んで深く理解したい一冊。