Vertex AIの画像分類モデルをつくってみたので、その方法を書き記しておきます。
なおVertex AIはGoogle Cloudのコンソールから設定できます。
モデルの種類をえらぶ
はじめに、どんなモデルをつくりたいのか。
その種類を選びます。
4種類のデータタイプから目標を選べます。
今回は画像データセットから、画像分類(単一ラベル)を目標に設定します。
![](https://kevins-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/F2pvl1SaoAA-_su-1024x408.jpeg)
データセットを指定する
つぎにデータセットをつくります。
データセットとはVertex AIに学習させる画像群のことです。
画像のインポート方法は3種類あって、今回はチュートリアルとして用意された画像URIとラベルのファイルをつかっていきますので「インポートファイルをCloud Storageから選択」を選び続行します。
![](https://kevins-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/F2pvEvtaYAAfPp5-1024x858.jpeg)
画像のインポート
画像のインポートが行われると、結果が表示されます。
数枚の画像がエラーになりましたが概ね取り込めました。各画像の下には読み込ませたラベルが表示されています。
今回はおよそ3700枚の画像をインポートしました。
機械学習のトレーニングにはこれくらいの枚数が必要になるんですねー。自分で独自のモデルをつくるのはそれなりに準備が必要ですね。
![](https://kevins-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/F25zQJSbkAAzsVP-1024x902.jpeg)
モデルをつくる
画像とCSVのデータセットを取り込んだら次に画像検知用のモデルをつくります。
Model Registry画面から作成。 このあたりの流れはとても直感的でわかりやすいですね。
![](https://kevins-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/F299_cfbkAApXwM-1024x485.jpeg)
モデルの設定
モデルの設定をしていきます。
トレーニングにつかうデータセット(画像群)はデフォルトでランダムに8:1:1に分割されます。
検証用に1割(370枚程度)、最終テスト用に1割が使われるため、画像枚数は多いほうが良さそうですね。
![](https://kevins-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/F3D_X0ZbAAAaYZV-1024x993.webp)
費用の設定
コンピューティングと料金の設定。
約4,000枚の画像処理に対して8ノード時間との見積もりが表示される。 8×3.465ドル×145円 ≒ 4,000円かかりそうです。
![](https://kevins-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/F3eHPpybwAASCK8-1024x386.jpeg)
トレーニングの開始
モデル作成の設定を完了するとトレーニングがはじまります。
![](https://kevins-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/F3jR2kAbIAAkZis-1024x555.jpeg)
トレーニングの完了
トレーニングの完了。
見積もりどおりに8ノード時間でした。
モデル作成にかかる費用感がつかめたので良かったです。みなさまの参考になればと思います。
![](https://kevins-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/F3oUP3HbEAAOhpJ-1024x998.jpeg)
モデルのデプロイ
モデルのトレーニングを終えたのでエンドポイントにデプロイしていきます。
「デプロイとテスト」から「エンドポイントにデプロイ」をクリックします。
![](https://kevins-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/F3s384paMAAPeqQ-1024x631.webp)
デプロイの完了
デプロイの完了まで待ちます。
モデルのテスト
完成したモデルをテストしてみました。
Unsplash(Tiffany Nguyen)の画像をテストしてみたところ、95.3%の信頼度で薔薇と認識してます。
これでVertex AIのモデル作成フローをひととおり回せました🙂
![](https://kevins-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/0dceefe8-fdb6-467d-80e1-459a11b519c4-1024x767.jpeg)
おまけ
Vertex AIでのモデル作成の一連の流れを試してみました。
基本的なことではありますが画像の収集が重要になりそうです。
さいごのおまけとして、今回作ったモデルではなくTensorFlow liteで用意された物体検知モデルをFlutterから実行した動画をおいておきます。
Flutter×TensorFlow liteでもこのあたりまではできるんですねー。